有名じゃないけど面白い!寝不足必至の作品を集めました

U-NEXTで配信 | パーソン・オブ・インタレストはAI×監視社会を描いた海外ドラマの傑作

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パーソン・オブ・インタレストのIMDb評価は以下のとおりです(2024年時点に基づく参考値)。

IMDbとは…

IMDb(アイエムディービー)では、世界中のユーザーが作品を10点満点で評価し、詳細なレビューが投稿されています。

その情報はドラマファンの総合評価として非常に信頼度が高く、業界関係者が公式プロフィールページに利用するほどです。

特に、8.0を超える作品は「一見の価値あり」、9点超えは「名作」と言われています。

シーズンIMDb平均スコア
シーズン1★ 7.73/10
シーズン2★ 7.90/10
シーズン3★ 8.09/10
シーズン4★ 8.06/10
シーズン5★ 8.21/10
パーソン・オブ・インタレスト IMDb評価(各シーズン別)
特に評価されている点内容
ストーリー構成シーズンを追うごとにストーリーが広がり、緻密な伏線回収が高評価
キャラクターの深みリースやフィンチを中心に、人間味とミステリアスさが両立している
時代を先取りしたテーマAI、監視社会、プライバシー問題など、現代とリンクする設定が秀逸
アクションと知的要素のバランス単なる刑事モノではなく、思考させる要素が多いことが支持されている

ある日、誰かがあなたの危険を“先に知っていた”としたら?

本作は2011年に放映された海外ドラマで、未来を予測するシステムをめぐる物語です。

「監視社会」を題材にしたドラマは数あれど、『パーソン・オブ・インタレスト』ほど“今この時代”を予見した作品は、そう多くありません。

SFの顔をしたクライムドラマでありながら、日常の延長にありそうな現実味が妙に生々しい…。

今から約15年前の作品ですが、この時すでに現在の生成AIを予見していたかのような内容です。

全米では大人気となったドラマですが、日本ではあまり知られていないません。いや、むしろ“知られていない”からこそ、今観る価値があるのかもしれません。

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  • 大の海外ドラマ好き。土日にまとめて10話くらい観てます
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目次

『パーソン・オブ・インタレスト』とは?AI社会を先取りした海外ドラマの傑作

舞台はニューヨーク。

防犯カメラ、通話履歴、交通記録、SNSの投稿……私たちが日々何気なく残しているデジタルの“足跡”をつなぎ合わせた先に、ある“予測システム(通称:マシン)”が存在します。

このシステムは国家によって秘密裏に運用され、テロを未然に防ぐための情報を分析しているのですが……実はそのシステムは、一般市民に関する危険な予兆も同時に拾ってしまうのです。

とはいえ、完全に予測不能なうえに、「今日の味方は明日の敵」のような人間関係が怒涛のように迫ってきます。

各話の終盤あたりにそれが散りばめられているので、「話の持っていき方がうまいなぁ~」と思いながら、次のエピソードを観たくてウズウズしている自分に気付くはずです。

フィンチとリース――「見捨てられる命」を救うために

この“予測システム”の開発者は、ハロルド・フィンチ。

天才的なプログラマーでありながら、世間からは姿を隠して生きる謎多き人物です。

彼がひそかに救いを求めたのが、元CIAの工作員ジョン・リース。冷静沈着で寡黙、しかし戦闘能力は抜群。

この“無骨な男”と“知の鬼才”がチームを組み、システムが弾き出す“数字”――つまり、犯罪に関与するであろう人物の社会保障番号を手がかりに、未来の犯罪を阻止しようとするのです。

ホントによく考えられたアイデアですよね。

J・J・エイブラムス製作総指揮、「ダークナイト」のジョナサン・ノーラン脚本だけのことはあります。。

パーソン・オブ・インタレストはキャストが見どころ | キャラ立ちがすごい!

本作はキャラの立ち方が異常なほど際立っているように感じます。

俳優たちの演技力と相まって、“人物だけで世界観が成り立っている”と言っても過言ではありません。

派手なアクションや大どんでん返しがなくても、キャストの演技とキャラ造形の深さだけで魅了されるドラマです。

キャストが見どころのドラマは数あれど、ここまで“キャラの進化”と“物語との融合”が見事な作品は、そう多くありません。

1人ひとりのキャラが「もう一話観よう…」という動機になります。そんなキャスト重視派のあなたには、間違いなく刺さる一本!

ここであらためて紹介します。

ジョン・リース(演:ジム・カヴィーゼル)─静かすぎる元CIA工作員

まず主役のジョン・リース。口数は少ないけれど、背中と目線で語るタイプのキャラクター。
彼の放つ静かな威圧感と、時折見せる人間味のギャップが絶妙なんです。

俳優ジム・カヴィーゼルの無表情の演技に込められた“内なる痛み”が、シーズンを重ねるごとに視聴者の心を掴んでいきます。

まさに「寡黙な男の美学」が詰まったキャラといえるでしょう。

【ジム・カヴィーゼルのインタビュー動画】

ハロルド・フィンチ(演:マイケル・エマーソン)─影の天才プログラマー

一方で相棒のハロルド・フィンチは、AIを設計した天才的頭脳の持ち主。

しかし、人との関係構築が極端に苦手で、過去にトラウマを抱える“機械に寄りすぎた人間”という複雑な設定。

マイケル・エマーソンの演技は、LOSTでも評価されましたが、本作でも“目だけで語る演技”の真骨頂を見せてくれます。

知性と繊細さを併せ持つ彼の存在が、作品全体に独特の緊張感を与えています。

【マイケル・エマーソンのインタビュー動画】

ルート(演:エイミー・アッカー)─AIと共鳴する狂気の預言者

ルートは、初登場時は完全なる「敵キャラ」として登場します。

天才的なハッカーでありながら、人間社会のルールを無視する危険人物。その動機は、「マシン(AI)」への絶対的な信仰です。

彼女は「人間よりマシンのほうが世界を正しく導ける」と信じており、作品に流れる倫理・テクノロジー・人間性の葛藤を体現しています。

機械と人間の間に生まれる感情。それを最初に感じ取ったのがルートであり、その描写はまるで預言者のような静かな崇高ささえあります。

演じるエイミー・アッカーが、どこか哀しみと愛情の匂いをまとうことで、ルートは「狂人」から「共感可能な存在」へと変化します。

【エイミー・アッカーのインタビュー動画】

ショウ(演:サラ・シャヒ)─“感情が読めない”無敵のクール暗殺者

ショウは、元CIAの暗殺任務を担当していた“感情鈍麻の傭兵”キャラクター。

彼女は喜怒哀楽をうまく表現できないという設定ですが、それが逆に圧倒的な存在感を生んでいます。

表情はほぼ変わりませんが、ふとした行動やセリフの端々に仲間への信頼、皮肉、ツンデレ感情が見え隠れする存在です。

そして、ショウとルートの関係性にも注目です。

ショウの無感情キャラと、ルートの愛情過多キャラ。この真逆な2人の関係性は、不思議な人間ドラマを生み出します。

後半になるにつれて、この2人が出てこないと物足りないと感じるくらいの重要なスパイスです。

ある意味、彼女たちの登場以降、作品の魅力が一段階引き上げられます。

【サラ・シャヒのインタビュー動画】

カーター刑事 & ファスコ刑事─脇を固める「市民感覚」のリアリティ

カーター刑事(演:タラジ・P・ヘンソン):正義感が強く、最初はリースたちを疑うが、やがて絆が芽生えていく人物。感情の起伏と変化を丁寧に演じていて、視聴者の感情の“橋渡し役”的存在。

ファスコ刑事(演:ケヴィン・チャップマン):最初は汚職刑事だが、シリーズを通して“もっとも人間くさい成長”を見せるキャラ。嫌われ役→愛されキャラへの変貌が見どころ。

脇役と思って見ていると、いつの間にかこの2人の存在が物語の「人間らしさ」や「社会性」を支えていることに気づかされます。

パーソン・オブ・インタレストはAIによる犯罪予知と人間模様が複雑に絡む名作

ここで面白いのが、マシンが予測した「数字」からは“被害者”なのか“加害者”なのかさえ分からない、という点です。

ただの情報から真実を読み解きながら最も適切な対処方を選択していく彼らの姿には、単なるアクションではない重みがあります。

物語が進むにつれて、フィンチとリースのチームに新たなメンバーが加わります。天才ハッカーのルートと、元諜報機関の工作員サミーン・ショウです。

特にルートという キャラクターは最初本当に理解できませんでした。敵なのか味方なのか、何を考えているのか全く読めない。でも、だからこそ面白いんです。

そして、このハッカー「ルート」演じるエイミーアッカーは正統派の超美人です!

この4人の関係性は、見ていて本当にハラハラします。それぞれが異なる過去を持ち、異なる動機で行動している。

時には対立し、時には協力し、時には裏切りすら疑われる。こんなに複雑で人間味あふれる関係性を描いたドラマは珍しいです。

本作では単なる「正義vs悪」では片付かない、微妙な心理戦と信頼のグラデーションが描かれます。

裏切り、執着、信念、孤独。誰が味方で、誰が敵なのかさえ曖昧なまま、視聴者は常に“何かが隠れている”感覚に包まれます。

毎回、小さな謎が積み重なり、気がつけば巨大な物語の中に引きずり込まれている。この感覚、なかなか味わえません。

他とは違う静けさと演出

銃撃戦やスパイアクションは確かにあります。

しかし、このドラマの本質はもっと静かで知的です。情報をどう扱うか、信頼はどこから生まれるのか、自分の正義をどこまで信じていいのか。

特筆すべきは映像の演出です。監視カメラ風の視点、データ解析のインターフェース、そして無機質でどこか冷たいBGM。

それだけでなく、“予測システム(通称:マシン)”が主人公たちに警告を送る方法がめちゃくちゃリアルなんです。

敵対組織に勘付かれることを防ぐためにパソコンに表示するのではなく、あえてアナログな方法を使うのですが、「はぇ~…」と感嘆するような通信手段をとるんです。

このあたりは観どころの一つです!

観終わったあとに、自分のスマホやPCのカメラがなんとなく気になってしまう。日常に少しだけ“余韻”を残すのが、本作の静かな魔力です。

「伏線が凄い」と一言で済ませたくない、骨太な構造

伏線の張り方がとにかく巧妙です。

1シーズン目ではただのサブエピソードだと思っていた出来事が、数シーズン後に「えっ、そう繋がるの?」と唸らされるような驚きに変わるのです。

そして、物語が進むにつれ「マシン」という存在そのものが、ただの道具ではなく“意志を持つ存在”のように感じられてくる瞬間があります。

このあたりの描写は、AI時代に突入した今だからこそ、よりリアルに、より深く刺さるはずです。

刑事・クライムサスペンス系の関連作品

刑事・捜査官が主人公で、事件を通して人間性や社会問題に迫るストーリーは人の心をガッチリつかんで離しません。

クライムドラマに人間ドラマや成長要素を加えた作品には、【ゴールデン・ボーイ】も一見の価値があります。刑事ドラマとしては異色の作品です。

精神分析や人間の深層に迫る捜査が好きな方は、【THE MENTALIST】は必見です。ふとした仕草や状況分析から犯人に迫ります。

よりダークで重厚な雰囲気の作品をお探しなら、【TRUE DETECTIVE】が刺さるはず!あまりの人気にサーバーがダウンしたという逸話があります。

知能戦・心理戦を存分に楽しみましょう!

まとめ:AIが話題の今こそ、パーソン・オブ・インタレストを観ておきたい!

派手な予告編も、SNSでの盛り上がりもない。

けれど、だからこそ『パーソン・オブ・インタレスト』をまだ観ていない人には、一つの“発見”の喜びがあります。

物語のテンポは、決して速くありません。

むしろ、じっくりと噛み締めるタイプの作品ですが、その静けさの中に見事な脚本、そして忘れがたいキャラクターたちが詰まっています。

特に後半シーズンの展開は、本当に息をするのも忘れるほどでした。

こんなに感情移入できるキャラクターたちは、他のドラマではなかなか出会えません。

フィンチの静かな正義感、リースの隠された優しさ、ルートの狂気じみた愛情、ショウのクールな外見の下にある繊細さ…それぞれが本当に魅力的です。

ドラマを観たあと、ちょっとだけスマホを伏せてみたくなる。そんな体験ができる作品でした。

この作品を楽しめる人にオススメの隠れた名作

ミスター・ロボット(Mr. Robot)

天才ハッカーが主役の心理スリラー。社会構造への批判や、視聴者の価値観を揺さぶるストーリー構成は『パーソン・オブ・インタレスト』と通じるものがあります。とにかく先が読めない展開と、不安定な主人公の内面描写が絶妙です。

オールモスト・ヒューマン

人間と感情を持つアンドロイド「シンセティック」がバディを組み、犯罪に立ち向かいます。主人公の刑事ジョン・ケネックスは、過去の事件で相棒を失い、アンドロイド嫌いですが、旧型で感情プログラムを持つアンドロイドドリアンとコンビを組むことに。

ウエストワールド

人工知能と人間の関係を深く掘り下げた、もう一つの傑作です。「パーソン・オブ・インタレスト」でマシンの存在に魅力を感じた方なら、きっとハマります。ただし、こちらはもう少し哲学的で、理解するのに時間がかかるかもしれません。

また次回も、皆さんがまだ知らない素晴らしい作品との出会いをお届けできるよう、路地裏の探索を続けてまいります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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