スカッとしたいアクション&サスペンス
私はサスペンスものが好きなんですが、そればっかりだと少し飽きてきちゃいます。
そんなときはアクションものに限ります。
そう思って最近、「何か面白い海外ドラマないかな…」と作品巡りをしていたところ、ふと見つけたのが『ザ・シューター 』
タイトルだけ聞くと、ありがちなアクションものに思えますよね。しかし、いい意味で完全に裏切られました。
実は、原作はスティーヴン・ハンターの小説で、映画化もされています(あのマーク・ウォールバーグ主演で!)。
それをベースにしたのがこのテレビドラマシリーズ。でも、日本ではそこまで話題になっていない印象です。
個人的にこのドラマの最大の魅力は、「裏切りに次ぐ裏切り」の構図。
狙撃というテーマから想像するアクション要素はもちろん多めですが、それ以上に人間関係の複雑さや、誰を信じていいのか分からない緊張感が魅力的です。
正義のヒーローが出てきて、悪をやっつけて終わり…なんて単純じゃない。視聴者が「信じてたのに…」と思わず唸る展開の連続です。それくらい、このドラマは丁寧に作り込まれています。
まさに心理戦×陰謀×サバイバルの三重奏。単純な善悪の構図なんて簡単に裏切ってくる、本当に油断できない作品でした。
では、いったいどんな物語なのか?この記事では、ネタバレ一切なしで、この作品の面白さをとことん掘り下げていきます。

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当ブログの管理人「ナカマチ」です。
- VOD利用歴5年以上
- 大の海外ドラマ好き。土日にまとめて10話くらい観てます
- Webのお仕事をしています
ハメられた元スナイパー!予測不能な【ザ・シューター (テレビドラマ版)】

主人公のボブ・リー・スワガーは、アメリカ海兵隊で伝説とまで言われたスナイパー。
恐ろしいほどの精密な射撃能力、完璧なサバイバルスキル、そして冷静な判断力を兼ね備えた人物です。しかし現在は、軍を離れ、妻子とともに穏やかな生活を送っています。
ところがある日、「大統領暗殺計画を阻止してほしい」と、かつての上官から声がかかり、久しぶりに“戦場”へ戻るのですが…。その依頼自体が罠。
この導入部分だけでもう惹き込まれますが、ここからが本番です。国家権力、謎の組織、そして自分の過去と戦うことになります。
キャラクター全員、ただの“いい人”じゃない
このドラマのすごいところは、登場人物のグレーさです。単純に「味方」とか「敵」とかじゃくくれないキャラばかり。
まず、ネイディーン・メンフィス。FBIの捜査官としてスワガーを追う立場ですが、彼女がただの「追う者」で終わりません。
次第にスワガーの無実に気づいていき、信念との間で葛藤する姿が本当にリアル。正義感って、こんなにも揺らぐものなのかと。
そして元上官のアイザック・ジョンソン。この人がまた…不穏なんです。
信頼できるようで、何かが引っかかる。彼の存在が作品全体にじわじわと毒を回していくような、不気味な魅力があります。
さらに、ソロトフというロシアのスナイパーが後半に登場しますが、これがもうヤバい。圧倒的な存在感。強い、怖い、でもただの悪役じゃない。静かな狂気を感じるんです。
スナイパーなのに“体感型ドラマ”?という意外性

「スナイパーもの」って言うと、遠くから一発で仕留めて終わり…みたいな単調な印象ありませんか?でも、この作品はまったく違います。
一発撃つまでの“間”が、とてつもなく濃密なんです。
それに加えて、街中での逃走劇、追跡、心理戦…とにかく展開がめまぐるしいのに、全然置いていかれない。
演出が丁寧だから、観ていて疲れません。カメラワークや音の使い方も秀逸なので、その臨場感は実際に作品を観て味わってください。
そして何より、誰を信じていいのかわからない緊張感がずっと続きます。味方だと思ってた人の一言が、「え?待って、それ…」と不穏に響く。
そういう細かなセリフ回しや演技が本当に上手いと感じました。
何度でも観返したくなる“伏線の嵐”
この作品、実は一度ではすべてを掴みきれません。あのときの何気ない会話が、後から「あれ伏線だったのか!」と繋がってくる瞬間がいくつもあるんです。
特に印象的なのは、主人公が絶体絶命のピンチに追い込まれるシーン。
普通なら都合よく助けが来たりするものですが、このドラマは違います。スワガー自身の知識と技術、そして冷静な判断力で困難を乗り越えていく様子が、すごくリアルで引き込まれます。
狙撃という技術の奥深さ

狙撃と聞くと、ただ遠くから撃つだけって思いがちですが、実際はもっと複雑で科学的なんです(やったことないですが…)。
風向き、湿度、標的までの距離、弾道計算…スワガーがこれらを瞬時に計算して行動する様子を見ていると、プロフェッショナルの技術の凄さを実感します。
そして、主人公が頭の中で計算を行う過程が面白い視覚効果で表現されています。実際のプロスナイパーもこんな感じで計算しているのでしょうね。興味深かったです。
でも、本作はこうしたテクニカルな部分だけじゃなくて、そういう技術を持つ人間の心理描写も丁寧です。
スワガーは殺戮マシーンではなく、家族を愛する一人の男性なんです。その人間らしさがあるからこそ、彼が置かれた状況の理不尽さが際立ちます。
まとめ:隠れた名作は最初に裏切ってくる!
このドラマは大学生以上の人に特におすすめです。登場人物の行動の動機や、政治的な背景、軍事的な知識など、ある程度の社会経験があった方が楽しめる要素が多いからです。
でも、難しすぎるということはありません。
むしろ、普段あまり考えない政治や軍事の世界を、エンターテインメントとして楽しく学べる感じです。観終わった後に、ニュースの見方が少し変わるかもしれません。
最初はよくあるアクションかと思いきや、観れば観るほど深みにハマる。“静かな狂気”みたいな空気感があります。
この作品が好きなら、これもきっとハマる!
パーソン・オブ・インタレスト
監視社会を舞台にしたSFスリラー。人工知能と人間の関係性がテーマですが、こちらも誰を信じていいのかわからない展開と人間ドラマが魅力的。知名度はそこそこですが、日本ではまだ熱狂的ファンが少ない印象。もっと評価されるべき傑作です。
BANSHEE/バンシー
こちらは一転して小さな町が舞台のアクションドラマ。元犯罪者が保安官になりすまし、過去と戦う物語です。暴力描写はありますが、人物の葛藤や裏切りが巧妙に描かれ、スワガーと通じる“過去に囚われた男”の美学が詰まっています。
反撃のレスキューミッション
イギリスの特殊部隊の隊員たちが、国際的なテロ組織による大量破壊兵器の拡散を阻止するため、世界各地で極秘任務に挑むアクションドラマです。裏切りや駆け引きが渦巻く中、命懸けのレスキューミッションが展開され、緊迫感あふれる戦闘と仲間との絆が見どころです。全3話と短めで、一気見に最適です。
また次回も、皆さんがまだ知らない素晴らしい作品との出会いをお届けできるよう、路地裏の探索を続けてまいります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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